行き過ぎ資本主義の末路

日記

 

ぼくは旅客運送業の会社に勤めている

 

あまり知られてないけどタクシー会社

は乗務員とそれを管理する者がいる

 

個人タクシーは管理と乗務を兼務し

組合協会に事務を委託もできる

 

管理側は内勤者と呼ばれ常に所長を

配備することが義務付けられている

 

実はこの所長が激務なのでベテラン

乗務員は絶対にやりたがらない

 

年収は乗務員と同じ位だけど手取りは

ぼくと10万も変わらない

 

勤務体系としては24時間となり

間に休憩が2回はいる

 

仮眠時間に運行管理をするのがぼくの

仕事となるが事故があれば所長案件

 

例え仮眠中でもたたき起こされる


先日のこと

 

日中に事故があり作業が長引いていた

 

彼が言うには翌日は朝から会議らしい

 

その時の彼のセリフがこうだった

 

「しょうがないんですよねぇ」

 

結局翌朝1時間ほど仮眠したが

彼のつぶやきはぼくには衝撃だった

 

24時間拘束で会議に強制参加

 

寝ぼけた頭で何を議論するのか?

 

彼は守るものが多すぎて嫌でも

会社を辞めるわけにはいかない

 

ご子息はまだ中学生でこれから

ローンなど負債もまだまだある

 

こうなってしまった政治無関心も

あるが個人的は空しく感じた

 

会社にしがみつき子供の成長だけを

楽しみに生きる人生はぼくには無理

 

50歳を過ぎた彼にはストレスを

溜める生活から足を洗ってほしい

 

「しょうがないですよ」の響きは

負け犬の遠吠えにしか聴こえない

 

でも人の価値観はさまざまだから

本人が納得してればいいのかもね

 

 

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