日記
ウチの近所にテイクアウトの店を
開こうとしている若者がいる
先日ご近所挨拶に来た彼が
この時期に店を開くことに
内心大きく懸念を抱いた
ぼく自身元々独立開業を思い
準備をしていたが圧倒的に
不利な昨今の状況に不安を持ち
棚上げにした過去がある
そんな経緯から勇気のある彼に
なんとか成功して欲しい思いが
あったので気になっている所を
助言させてもらったりしている
彼が開くお店は食材に拘っていて
同業ですでにオープンしている
全国の仲間はそれなりに成功を
している様子がSNSから見えた
お店自体がある意味オンリーワン
だったので最初聞いたときに
思ったこの辺は難しいみたいな
懸念は少し和らいだ
インスタを見て店の拘りである
商品を実際に食べたいと思った
そしてとうとう今月オープンに
至るわけだが昨日試食をさせて
もらった
妻と二人で試食したがはっきり
いって商品は悪くなかった
寧ろ十分闘えると思った
彼は店のバリューや本店の行列を
経験している為自分を投影して
行列ができるものと半ば確信
を持っていたみたい
でも昨日の彼はオープン前の忙しさ
とオープン後の資金繰りにビビッて
少しナイーブになっていた
立地からいってこれは持久戦に
なるなとぼくは感じた
彼に向けたアドバイスとして
折角の対面販売なので調理中に
出来る事や他店とどう違うか?
この口添えをすべきだと言った
そもそも人の味覚は意外と適当
昨日の渡辺料理店のように
例えばその店のオーナーが
どこどこで修行したとかの
箔があるだけでその料理が
とても素晴らしい物となる
1000円位のワインを著名
な人がヴィンテージだと偽る
だけで人はころっと騙される
折角の調理時間に何もせず
出来上がるのを待たせる
のは勿体ない
それに口添えによる刷り込み
はそれだけで経費もかけず
付加価値を上げることができる
商品が良く出来ている場合
リピーターを一組ずつ地道に
作っていくしか成功はないと
ぼくは思っている
今日近所のコンペティタ―で
商品を買い試食してみた
ぶっちゃけそのままだと違い
に気がつかない可能性がある
やはり口添えすることで客は
違いに集中し気がつくはず
またそれだけの商品なのだから
隙間時間を利用し堂々とアピール
したほうが絶対に良いと確信
他に隙間時間に店頭で試食品を
配り大勢に認知してもらう事も
考えたが今は衛生上難しそう
折角のキラーウェポンなのだから
上手く客の心に命中させてほしい