日記
なんのご縁か知らないけど都心の
ど真ん中にぼくは生まれた
過去出身地を聞かれて答えると
誰もが同じことを言った
「いいところで生まれましたね」
正直なところぼくの中に良い所の
概念は全くなくいつも違和感が有った
1960年代の頃はまだ都電が走り
カブトムシの幼虫が居る田舎だった
都内で生まれ育ったぼくは思春期には
地方の友人が沢山できたが気持ちは
彼らと同じで地元愛であふれている
テレビ等で報じるキラキラした
イメージは作られたもの
地方の人は切り取った絵を見て
勝手に東京を想像するがあれは
都民が作った街の姿ではない
上京した友人はぼくと接するとみな
おまえは東京人らしくないなと言う
これこそが正にテレビが作った虚像で
地方の人がイメージする都会像だろう
幼少期のぼくの遊びといえば迷路状に
なったビルとビルの間を全く知らない
場所まで探検するというものだった
この話をするとやっぱり都会だねと
言われるけど個人的に実感はない
半世紀前とはいえそりゃ都心だから
森や畑が無いのは当たり前だろう
ただそんな街でもぼくにとっては
愛する地元だしその気持ちは地方の
人と全く変わらないものだと思う
テレビが作る東京は上京した人が
作った街でぼくら生粋の都民には
全く関係のない世界なんだよね
時は令和となり今それと同じ状態が
ここ日本で作られ始めている
クルド人を始め中国人やその他外国人
彼らがぼくらの愛する地元日本に来て
我が物顔で街を占拠し始めている
ぼくの生まれ育った愛する東京も
彼らの投資対象となり日本人は
簡単に住める場所でなくなっている
ぼくらの愛する日本が崩壊してゆく音が
聞こえているだろうか?