アルルカンと道化師

最近最終回を迎えたTBSドラマ

半沢直樹」ですが

 

平均視聴率20%と大人気なようで

 

実はぼく前作で半沢直樹をやるとのことで

 

その前に読んでいた小説が

超絶オモロだったので

 

すごく期待をしていたのです

 

ですが・・・

 

期待のハードルを上げすぎたというより

プロットは同じでも実態が伴っていなく

 

所詮は視聴率稼ぎのテレビ屋の仕事

 

視聴者が喜ぶ水戸黄門の印籠ばりの

 

10倍返しのフレーズ

 

半沢は原作で倍返しとは言っていますが

10倍返しなどというキャッチーなフレーズは

 

使っていません

 

原作者の池井戸氏はエンターテインメントを

大事にする方なので作風との乖離より

 

視聴者の娯楽を重要視したのかと思われます

 

ぼくがイメージしていた半沢直樹

堺雅人演じる半沢直樹は少々違いました

 

ルーズベルトゲームでもそうなんですが

やっぱりWOWOWとかと違い

 

民放は経済エンターテインメントには

向かないですね

 

月9のようなラブストーリーの放映が

一番合っているような気がします

 

そんな池井戸氏が半沢直樹の新作

 

アルルカンと道化師」を出しました

 

先日Kindleで買い休憩時間に

読んでいたのですが休日に一気読みしました

 

今回も半沢節全開で銀行にはびこる

腐った慣習を己の信念に従って

 

是正してゆく痛快物語でした

 

作中は複雑な構成となっておりますが

一気に伏線が回収されてゆき

 

ラスト窮地に追いやられた半沢サイドに

福音をもたらすところは爽快です

 

また作品のメインにあたる

 

アルルカンと道化師の作者にまつわる

エピソードは感情が昂る最高のシーンです

(休憩室で読んでいなくて良かったよ)

 

今回のラスボスは宝田統括部長

 

キーキャストの一人田沼社長は

楽天のようなZOZOの前澤社長のような

 

そして渡真利は半沢をサポートし

 

松下翁みたいな人も半沢の人間性を買う味方

 

最後は大団円で終わるわけですが

 

現実的には支店の一融資課長が

 統括部長に歯向かうなど

 

決して現実ではありえないし

ぼくが最初に半沢と出会い

 

作者の池井戸氏に感じたのは

古巣のUFJで同氏は少なからず

 

半沢直樹」な部分がありバンカーの

水が合わなかったのではないかと思いました

 

そして現実でかなわなかった理想の

バンカー像を半沢直樹というモデルに

乗せたのではとも思いました

 

ドラマでハマった人は絶対に小説も

気に入るはずです

 

お堅い経済小説でなくライトノベル

として一気に読めますので

 

読書が嫌いでない方は強くおすすめです

 

半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢直樹 アルルカンと道化師

 

 

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