ラストナイト

正月なんで暇つぶしに

軽めの小説を読みました

 

ラストナイト

ラストナイト

 

 

一言で言ってものすごく悲しい物語です

 

読んでいて涙するような作品ではなく

 

主人公のやるせなさ

にぐっと来る感じです

 

 

顔をヒョウ柄の入れ墨で覆われた

男性がこの物語の主人公なのですが

 

32年前に起きた有ることがきっかけで

人生の半分以上を刑務所を出たり入ったり

で暮らします

 

なぜ彼は犯罪を犯すのか?

 

入れ墨は何故入れたのか?

 

なんのために??

 

最後に彼は59年という人生の

幕を下ろすのですが

 

彼の人生のもの悲しさ

 

全てを俯瞰で見れる読者には

溜まらなく切ないのです

 

 

彼にはは愛する妻と一人娘がいて

 

ラーメン屋を開こうと幸せ一杯の

生活を送っていたのです

 

そこに32年前の忌まわしい出来事

 

彼の人生は一転狂い始めます

 

修羅となり狂わされた者への

復讐心だけで半生を駆け抜けます

 

それだけ妻を愛していたのです

一粒だねの娘を溺愛していたのです

 

大人になって

 

捨てられたと思っていた娘に

最後の日に会うんですよ

 

当然娘は何も知りません

 

大好きな母さんを不幸せにした

憎き人と思っていますから

 

あらんかぎりの憎まれ口をたたきます

 

彼は娘と決別します

 

そして愛する妻を幸せな家庭を

奪った男にとうとう復讐するのです

 

それは自らの死をもってその男を

殺人者にすることです

 

 

薬丸岳という作家は

 

生田斗真と栄太の映画 「友罪

 

佐藤浩市のドラマ 「Aではない君と」

 

東出昌弘のドラマ 「悪党」

 

など映像作品も出ています

 

このラストナイトは読んでいて

映像作品になったら面白いな

と直感で思いました

 

 

因みに職場でこの本を読んでいたら

ギャンブル好きの同僚に

 

「小説家にでもなるの?」

 

て言われました

 

ずこっ!

 

 

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