日記
ぼくがまだ子供の頃太田裕美という
とても美人のおねえさんが居た
彼女は歌手で木綿のハンカチーフという
歌が大ヒットしていた
子供のぼくにはまだ歌詞の意味など
わからずただきれいな人だなとの感想
先日久しぶりにこの歌を聴いた
小学生頃から洋楽一辺倒で歌詞より
曲の良し悪しで音楽を聴いていたぼく
なのであまり歌詞の意味など
考えることなどなかった
ただこの木綿のハンカチーフは深い
当時は高度成長期
地方の若者が恋人と別れ都会へ就職し
やがて心変わりして別れるというモチーフ
これを名作詞家の松本隆が見事に詩にした
この詩は4番構成で都会へ出た彼氏は
彼女に様々のプレゼントを贈る
でも彼女が欲しかったのは一途な彼の想い
都会へ出て浮かれた彼氏はそんな彼女の
小さな想いに気が付かず徐々にすれ違う
そして4番が切ない
都会に出て変わってしまった彼氏に対し
最後に彼女がねだった唯一のもの
それが涙を拭く木綿のハンカチーフ
歳をとるとこういう歌詞は心にしみる
そして松本隆は稀有な才能を持った
作詞家なんだよな
歌詞も本当に美しいと感じる
まぁどうでもいい話だな