静かなる闘争

日記

 

この日は稼働台数が少なくぼくは

お客様をある遠方までお送りした

 

その後近くのスタンドでガスを入れ

早々にホームへ戻ろうと車を走らせると

すぐにアプリで配車された

 

もう何十年も毎月15万くらい

タクシー代を使うという超常連様に

ご乗車頂いた

 

超ご常連様のところへ向かう途中

付近はレジャー施設がありしかも

休日の為大渋滞していた

 

ぼくは知っている裏道を通り

なんとかご常連様の元へ着いて

まず遅くなったことをお詫びした

 

だけどご常連様はぼくがいつも来る

会社と違うのを理解したようで特に

何も咎めず話しはじめた

 

彼女に対しぼくはこのあたりは

他社のエリアなのでなかなか入りずらく

地理が結構怪しいので目的地までの

案内をお願いした

 

すると地元の質の悪い人を全て把握

していてその話で盛り上がった

 

彼らは陰で見ていて着け場で客を

乗せようものなら追いかけてくる

というサイコパスぶりらしい

 

都市伝説ではなかったのとやはり

半グレみたいな運転手も居るようで

ぼくの先輩があそこはすぐ離れろ

と言ってたのはガチだったのね

 

ぼくもそして先輩もそういう古い

業界の体質は合わず不満を持って

営業しており多くの運転手は

クソ慣習を是正したいと思っている

 

ところが一部の既得権者とか老害

達がまだまだこの業界に残っていて

くだらない縄張り争いに命を懸け

ているので質がわるい

 

はっきりいうとこういう争いは

お客様からみたらどうでもよく

とにかく早く車に乗せてくれ

というのが本音のところだろう

 

ぼくら新入り達が業界の古い体質

に対し革命を起こすにはどうしたら

いいのだろうか?と思っている

既得権益の会社に入るのは、お得なのか? 不安が多い人のための転職ガイド

 

古参たちが自分の権利ばかり主張

している間はタクシー業界全体が

世の中に認められる業界には格上げ

されることはない気がする

 

彼らはタクシーはサービス業と思って

おらずただの運搬業くらいに考えている

 

だから「運ちゃん」とか揶揄される

 

早く引退してくれないかなと思いつつ

引退時期も伸びているのでしばらくは

この理不尽な思いをお客様やぼくらは

持ち続けることになりそうだ

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