日記
ぼくがハイティーンの頃
日本はバブル好景気の真っ只中
16歳の夏に当時付き合っていた
彼女を誘い家出して同棲していた
ガソリンスタンドでバイトをして
生活していたけど当時のGSは
ガソリン以外の添加物なども販売
していた
そこでガソリン以外の洗車や物品
オイル交換などを客に薦めるが
月に400万くらい売っていた
当然スタンドの営業トップ成績
所長賞で鰻重をごちそうになった
こともいい思い出だ
バイトなのに月の収入は30万
その他に私設でノミ屋もやり
こっちも30万くらいあがった
その時世話になっていた料理店の
マスターや個人タクシーの友人ら
と毎日楽しく生活をしていた
一度メーターを立てて6人乗りの
タクシーで温泉に遊びに行ったが
20万以上のメーター表示だった
ある日タクシーの友人が午後から
ちょっと稼いでくると言って夕方
に戻ってくると僅か5,6時間で
8万の売上を作ってきた
当時は大手だと新卒でもタクチケ
が配られ通勤や私用でも使えた
また街でタクシーを拾うのに万券
をちらつかせお釣りはチップで!
というのが一般的な世界
タクシーは乗って頂くではなく
乗せてやっているという乗り物
だったのは間違いない
そんな時代を経験すると人に
よってはバブルの感覚を引きずる
ぼくの友人は40代になっても
アッシー君とかめっしー君とか
言ってバブルを引きずっていた
ご乗車頂くお客様から良くお褒め
の言葉を頂くがその時必ず個人の
運転手は狭い道を嫌がり近距離は
歩け!と説教が始まるとの愚痴
営業年数の長い個人の人は自営
なので傷の修理代や低単価を
極端に嫌う傾向がある
そのあたりの個人的事情は正直
お客様には全く関係のないこと
今日日自分の都合だけで営業する
店は淘汰されているがタクシーに
関しては未だにバブルを引きずる
乗務員は少なくない
こういう一部のバブル脳が行う
傍若無人な振舞いは業界全体の
質を低下させる原因となる
タクシー運転手の世間から一段下に
見られがちな傾向はこういう雲助的な
行動に起因しているような気がして
ならない
バブル脳の運転手が引退するあと
数年は業界を是正することは困難
だが次世代はきっと洗練された
スマートな営業が出来るはずだ
その日までぼくはぼくで自身が
出来る最高のパフォーマンスで
お客様をもてなしていこう