タクシー稼業は本当に楽しい!

日記

 

ぼくの車はセダンタイプの

クラウンコンフォートという

旧型の車が宛がわれている

 

もう50万キロ走ってる

配車寸前のポンコツ

 

ぼくより新人でもJPNに

乗っている人は多い

 

なのになぜかぼくとほぼ同期

の反対番の人はコンフォート

 

このコンフォートという車

全くコンフォートでなく

長時間座っているとけつの穴

が痛くなってくる

 

蜘蛛の巣のような座布団を

使っていてもやっぱり痛い

恐らく振動が原因だと思う

 

ところがJPNは運転席が

ふかふかで全く痛くならない

 

そして今日もJPNが配車

された、ラッキー

 

今日配車されたJPNは最新

の車でシートが蒸れないよう

ファブリックになっている

 

今日から仕事始めかと思ったら

まだお盆休み中らしく街は休日

の雰囲気をぷんぷんさせていた

 

お天気も良いしあまり売上げの

ことを考えずFMを流しながら

ゆったりとドライブした

 

心の底から笑いが止まらず

車中独りでニタニタしていた

 

仕事をしていてこんなに楽しい

と感じられるのは本当に幸せだ

好きな事を仕事にすれば全て上手くいく

 

ところがそんな幸せな気持ちを

一本の予約配車が打ち破った

 

14:00でご予約のお客様

 

近くだったので10分前には到着

しかし交通量の激しい道路なので

マンションの入り口を正面に

T字路を入ったところで待機

 

14:00にお客様が出てきたら

すぐにわかる場所に止めた

 

その時マンションの入り口に

涼んでいるようなおっさんが

座っていた

 

そのまま15分程待っても

お客様は出てくる様子が

なかったので配車係に連絡

 

ところが配車係は電話が

繋がらず結局キャンセル

 

700円と待っていた時間

が無駄になりムカムカしながら

移動するとまた無線が鳴った

 

見るとさっきと同じ客

 

現場に行くとどうやらさっき

座っていたおっさんだった

 

予約代損したなと思いながら

行先を聞くと精神病院だった

 

そのお客様は予約した時間に

車が来なかったというが

 

目の前に迎車が止っていたら

わかるでしょ?それに無線番号

 

いろいろおかしかったが行先が

精神病院と聞いて納得した

 

彼は二度と無いよう気を付けます

と謝っていたが脳に障害があるなら

仕方のないことだろう

 

そして数時間後にまた呼ばれた無線

で同じお客様と会うこととなるが

その時もまた謝っていた

 

ひたすら謝る彼がなんだかとても

可哀そうに思えてきた

 

降りる時も今後は気を付けます

と言っていたけどぼくは全く

気にしてないからね💛

 

 

 

 

 

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